2019年2月18日月曜日

技を構成するMust条件とShould条件

BJJは技が多い。
めっちゃ多い。あまりの技の多さに右往左往しっぱなしだ。それでももがいているうちに身についたのは「ディテールに拘りすぎない」ということ。ざっくりと技の原理を理解して、それをスパーで試す。どうもうまくいかなかったらディテールを確認する。

ただ本とかドリルだと技の手順を紹介するから、どのステップが大事で、どれが大事でない、ということが分からない。まあ全部大事だって言ってしまえばそれまでだけど、大事な中にも順序があるはずなので。

技を構成する要素には、主に2つある。
一つは「そもそもこれを外したら絶対に技が成立しない」もの。
もう一つは「技を成立させるために必要なもの」

こう書くとわかりにくいけど、前者が「Must(〜でなければならない)」なのに対して後者「Should(〜であるべきだ)」という違いと言えようか。

例えば三角絞めなら、足を三角に組んで相手の腕と首を絞めなければそもそも成立しない(Must)。でもこれだけではだいたい不十分で三角絞めを成立ための要素、例えば「後頭部を抱えて引きつける」「腕を流す」といった「Should」条件が加わる。

このMust条件とShould条件を同列に捉えると、単に覚えることが増える。それは記憶力が減退しつつあるおっさん柔術家には難しい。またいつまでも教わったのを覚えるばかりでは、自分なりにカスタマイズするレベルにも達しない。

中井祐樹先生は「新・バイタル柔術」において、柔術とは自分なりの技をクリエイトすることができると仰っている。

強い黒帯とかみててもやっぱり自分なりに技を作ったり、カスタマイズしたりしている。自分のものにしているから、強い。

でもだからって、闇雲に技を作るばかりでは基本が疎かになってかえって遠回りになってしまうかも知れない。今の柔術家は中井先生らレジェンド世代とは情報量で圧倒的に違いがある。これを役立てなくてはいけない。でもこれは情報量に埋もれてしまうという諸刃の刃でもある。日々新たな技が生み出されている今、追いかけているだけで終わってしまてはいつまで経っても自分の柔術を作ることなどできない。

情報量に振り回されず、いかに活用して自分の柔術をクリエイトしていくか。

その思考訓練として、学んだ技から「Must条件」と「Should条件」を抽出するのがいいんじゃないかと思う。それで「Must条件」を骨格として、「Shoule条件」を自分にあわせてカスタマイズしていくのだ。

この観点で技術本や動画を見比べてみると面白い。
同じ技、つまり「Must条件」は同じでも「Should条件」が人によって異なっていたりする。また先生によって異なることを言ってるようでも、「Must条件」は共通していたりする。

こうやって技の分析をする。体で試す。だめなら「Should条件」を見直してみる。

そういう工夫ができるのが、BJJのおもしろいところだ。






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